レーザー脱毛器でのヒゲ脱毛体験談と現場で学んだこと

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とにかく「ヒゲ脱毛」をしたくて、勤務中のクリニックで、自分自身の顔に医療レーザーを照射した、医療従事者であった私の無謀な体験談と、現場で学んだことを全てお話しします。

レーザー照射翌日のひげの状態

私はひげだけでなく手の甲、指、腕、脚(すね・ひざ上)のムダ毛で長年悩んできましたが、まず最初はヒゲ脱毛でした。

ちなみにこの写真は、はじめてひげにレーザー照射した翌日のひげの状態です。このほとんどは10日ほどかけて毛穴から排出されました。

ヒゲ脱毛!私の実体験をご紹介します

いきなり自分の顔に照射という「危険行為」

某年10月27日、ついに念願のヒゲ脱毛をレーザーで行ないました。これでヒゲ剃りだとか毛抜きだとかカミソリ負けなどの苦労から開放されることになります。

Lumenislaser

一応、あらかじめお断りしておきますが、私は仕事の関係で、ある美容系の医療機関でレーザー機器をいじくることができる立場にありました(人員が不足した際、看護助手としてレーザー脱毛の現場に入ることになっておりました)。

使用機種は脱毛に最も適したパルスを発生させることができるルミナス社製のロングパルスレーザー脱毛機 Lightsheer(ライトシェア)です。

ただし人間の肌に向かってレーザーを照射するのは前日、練習を兼ねて自分の腕のムダ毛を脱毛したのがはじめてでした。そしてその翌日、いきなり自分の顔(ヒゲ)に向かってレーザーを発射したのです。今考えれば「自殺行為」。いかに自分のヒゲを何とかしたかったかがお分かりかと思います。

とりあえず 10J/Cuで...

タッチパネルで出力調整

さて、というかいよいよです。予定では20J/Cu(20ジュール)くらいから始めようと考えていましたが、かなり痛いと聞いていたから、最低の出力値10J/Cuに下げました。

10J/Cuだとうまく脱毛できない可能性もあると思っていたのですが、やはり自分でひげの脱毛をしたという仲間の看護士(もちろん男)が10J/Cuでもけっこう脱毛できたというので、とりあえず10J/Cuで。

照射する部分にジェルを塗ります。多少クールダウンには効きそうですが、片手でもありハンドピース(レーザーを発射するピストルの部分)がツルンとすべりそうで怖かったですね。けっこううるさい音でレーザー本体が唸っていて、これがまた恐怖感を煽ります。

脱毛器のハンドピース

左手に手鏡、右手には意外と重たいハンドピースを持って、頬の真ん中くらいから照射していきました。ただし打つ場所によっては左手を使うのですが、かなりの恐怖体験です。

ほんとは頬の上の方から攻めていきたかったのですが、目に入ったら一発アウトだし、まだ慣れていないので無理はしませんでした。

実際に患者に対してレーザーを照射するときは、アイマスクを付けるくらいですから当然といえば当然です。

痛いけど、泣くほど痛いわけでもない

ほほの真ん中あたりは、ひげが少ないのでほとんど痛みはなかったけど、ほほの下からエラにかけての部分に移ってくると、ひげの量(というか密度)が多くなるので、ピチッ!!という痛み。

「ゴムでパチンとやられたような痛さ」というけど、実際はもっと痛いです。

10ジュール(J/Cu)の余裕

レーザー照射

たしかにゴムパッチンの痛さだけど、ゴムが皮膚の表面であるのに対し、レーザーの痛みは皮膚の内側へ来る。

しかし、ひげ密度の高い部分でも5、6発照射したら、痛さそのものに慣れてきて、「痛いけど、泣くほど痛いわけでもないじゃん」と思いました。これを私は「10ジュール(J/Cu)の余裕」と呼んでいました。

でも逆に当初の予定通り20J/Cuで照射していたら、とんでもないことになっていました。

ほほのレーザー照射で気になったのは、モミアゲとの境目です。そのあたりにはモミアゲなのかひげなのか、どっち付かずの分からない毛があったからです。

一応ひげと一緒にあらかじめ剃ってきたのですが、モミアゲが燃えてしまうといけないのでギリギリまで攻めることができませんでした。自分でやる場合、ミリ単位の照射はムリです。

この世で(?)もっとも脱毛したかった“口まわり”

レーザー照射翌日のひげの状態

両ほほが終わって、次は口まわりです。この世で(?)もっとも脱毛したかった部位です。レーザーを発射する照射口の大きさが12o四方なのですが、1回照射するごとに通常8oくらいずつずらしていきます。

ですから部分的にはは2度打ち(同じ箇所に2度レーザーを照射すること)になりますが、隙間があいてしまうよりはいいですからね。

この口回りでは特に、照射もれがあると後悔することになりそうなので、2度打ちを気にせず半分被るくらいの間隔で照射していきました。

ついでに、聞いていたほどの激痛でもなかったので、レーザーの出力を10J/Cuから12J/Cuにアップさせようかとも思いましたが、実験もかねているので全箇所とも出力は10J/Cuで統一することとしました。

脱毛器のハンドピース2

続いてあご下も照射しましたが、ほほに照射したときにエラの部分をどの辺までやったかが分からなくなり、必要以上に照射箇所が被ってしまった可能性があります。

あご下でやりにくかったことは、エラの下側を照射するときにハンドピースの下側(コードが出ている部分)が鎖骨にぶつかることでした。持ち替えて向きを変え、親指でトリガーを引いたりと、自分ひとりでやるには色々と工夫が必要でした。これから医療機関で施術を受けようという方には関係のない話でしたね(笑)。

ヒゲ脱毛(1回目)後の経過写真

初ヒゲ脱毛の日の朝(10/27)

ヒゲ脱毛の経過

初レーザー直前の写真です。


ヒゲ脱毛の経過

こちらも初レーザー直前の写真です。


初ヒゲ脱毛翌日の夜(10/29)

ヒゲ脱毛の経過

多少ひりひりしていて、若干腫れているような気もします。


ヒゲ脱毛の経過

ひげを剃ることができる状態ではありません。剃ろうと思っても剃れません。


初ヒゲ脱毛2日後の朝(10/30)

ヒゲ脱毛の経過

まだひりひりしていて、若干腫れているような気もします。まだひげを剃ることができる状態ではありません。


ヒゲ脱毛の経過

レーザーから2日間ほどはコゲくさかった…。


初ヒゲ脱毛から3日後(10/31)

朝、なんとか赤みがとれた。感覚的には深ぞりできた感じでしたが、深ぞりできていませんでした。鳥肌感っていうんでしょうか?まだ多少そんな感じです。

初ヒゲ脱毛から10日後(11/7)

ヒゲ脱毛の経過

こげて排出されてきたひげは、ポツンポツンと取れるように抜けます。抜けるのが気持ちいい。


ヒゲ脱毛の経過

でも、どうしても抜けないところがある。エラからアゴにかけてのアゴひげの生えるところ。エラからクビまで。あと口ひげ(上くちびる側)の下半分も。やっぱり10J/Cuでは弱すぎた。失敗談か。


2回目のヒゲ脱毛とその後の経過写真

2回目のヒゲ脱毛(11/8)

ひげ3部位を、今度は14J/Cuで!ピチッ!!という痛みが前回より少し強い。12J/Cu、いや、13J/Cuにするかと、少し悩んだけど思いとどまりました。前回もそうだったけど、多少痛くても2〜3発打つと、痛みそのものに慣れてきます。いまでは、その痛みの刺激が快感であるような…。こんどこそ大丈夫だろうか。

本当はもっと間隔を空けないと効率が悪いのですが、早まる気持ちと様々な事情でこの日になりました。

ヒゲ脱毛の経過

2回目のレーザー当日の夜撮りました。


ヒゲ脱毛の経過

当日はまだきれいです。レーザーの直後はもっときれいですが、赤いです。


ヒゲ脱毛の経過

デルモゾールG軟膏という塗り薬をつけているのでテカッてます。


翌日〜翌々日の惨状(11/9・10)

ヒゲ脱毛の経過11/9

14J/Cuというレーザー照射のダメージを受けた翌日〜翌々日の惨状です。


ヒゲ脱毛の経過11/9-2

10J/Cuの時とはダメージが違います。でもせっかく痛い(熱い)思いをして照射したのに抜けない部分があった前回のようなことは、今度こそないだろう。


ヒゲ脱毛の経過11/10

前回上手く脱毛処理されていなかった顎と顎下はひげの本数が多かったからか、ダメージはかなりありました。改めて見て、「惨状だな」と思いました。


ヒゲ脱毛9回終了以降 - 現状報告

現状報告(4/28)

私の体験談、ここまでご覧になられて、いかがでしょうか?時間があったら続き(3回目〜9回目)を掲載しようと思ってます。でも、最終的にどのくらい脱毛できたかについて、ここで記しておきます。

2回目の照射の後、だいたい2週間前後の間隔で照射し、9回目を終了させました。通常でしたら、ある程度新しいひげが生えてくるのを待って3〜4週間に1回の割合の方が効率的だし、肌にダメージもないと思います。

私はここまで9回やりましたが、3〜4週間に1回の割合で5回終了した方と、トータルの処理度合いは同じくらいだと思います。

完全な永久脱毛ではないけど、すごく満足(9/30)

初レーザーからまもなく1年。一時は完全に無毛状態になったかに思われましたが、定期的なレーザー照射をしなくなった今では、中学生のころの細くて薄いひげが生えてきました。私の場合、完全に永久脱毛というわけではありません。

もちろん、レーザー照射のパワーを、たとえば30J/Cu以上とか大幅にアップするなどすれば、もっと完全に近い脱毛ができていたかもしれません。

しかし私はほとんど無毛状態のときも、最後まで24J/Cuで照射しておりましたので、これ以上のことは分かりません。(無毛状態ではレーザーが反応するひげの黒い色素がないため、パワーを高くしてもダメージは少ないのです)

ただ、この「中学生のころの細くて薄いひげ」にすごく満足しています。5ミリくらい伸ばしても外見的には目立ちません。放っておいてもそれほど気にならないのです。もちろん時々剃りますが、電気ひげそりではなく女性用のカミソリで剃ってます(笑)。

脱毛体験コラム【1】 看護さんから聞いた「脱毛のハンパじゃない痛み」で泣いた患者の話

ある美容外科にいる知り合いの看護助手(女性)の方から聞いた話です。 私は実際にその方に、ひげをレーザー脱毛してほしいと頼んでいた時期がありました。

男性患者が泣きながら…

笑う看護師

ワケがあってその彼女にひげの脱毛をしてもらうという話は実現しませんでしたが、その時彼女は、こんな話をしてくれました。

「ヒヒヒヒ」
話じゃなくて、いきなり笑われました。
「ほんとにやるんですか?イタいですよ」

「え、そんなにイタいんだ」

「ハンパじゃないですよ。泣いちゃう人もいるんだから」

「途中でやめたりしないんですか」

「それがね、大丈夫ですか?って聞くと、大丈夫って泣きながら(笑)」

レーザー脱毛って、宣伝ではゴムでパチンとやったくらいの痛さ、って書いてあったりしますが(ユートピアか)、実際、部位によってはかなり痛いものなのです(部位には個人差があります)。そのなかで最も痛いのが「ヒゲ脱毛」だということです。

でも、泣いて帰ったヒゲ脱毛の患者さんが、次回来た時に「もっと出力を上げてくれ」って言うらしいのです。慣れてくると痛さより効果への期待の方が大きくなるというワケですね。

この激痛が怖くて医療レーザーをためらっているという方に朗報です。「リドカイン」という肌に塗る麻酔クリームがあるのです。というわけで私は、患者さんの要望をしっかり把握し、「痛くしないで〜」と頼めば痛みを軽減するための麻酔クリームを使用してくれるクリニックをおすすめしております。

激痛に耐え続けた私の苦労は、単なる修行だったのでしょうか?