グレープシードオイルのメリット・デメリット、正しい選び方

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グレープシードオイル

グレープシードオイルとは、その名の通り、グレープ(ブドウ)のシード(種子)から摂れるオイルのこと。

「あんなパサパサしたブドウの種子からオイルなんて摂れるの?」と思われるかもしれませんが、ブドウ種子の中には、1〜2割程度と少ないながらも油分が含まれており、この少ない油分を搾り出して作られるのが、グレープシードオイルなんです。

ブドウの種子には、非常に抗酸化作用の高いポリフェノールやビタミンE、リノール酸など、健康のために注目すべき成分もたっぷり含まれているのです。

オリーブオイルと同等またはそれ以上に、使い勝手のいい油ではあるのですが、オリーブオイルと比べると、まだまだ知名度は低く情報も少ないのが現実。というわけでここでは、グレープシードオイルについてのさまざまな情報をご提供します!

グレープシードオイルのメリット

グレープシードオイルの最大のメリットは、「数ある食用油の中でも、トップクラスに抗酸化力が高い」ということです。

その大きな理由のひとつは、グレープシードオイルの原料となるブドウの種子に豊富に含まれている、プロアントシアニジンというポリフェノール。

このプロアントシアニジンの抗酸化力は非常に高く、ヨーロッパでは医薬品にも使われているほどのスーパーポリフェノールなんですよ。

そしてグレープシードオイルには、抗酸化ビタミンとして知られるビタミンEも豊富に含まれていますので、この点でも、他の油より抗酸化力で優位に立てるのです。

意外な価格面でのメリット

そして、グレープシードオイルのメリットは、抗酸化力の高さだけではありません。

グレープシードオイルは、価格的にもメリットがあります。

「ブドウの種子から抽出する油」というと、非常にコストがかかってしまいそうなイメージがありますよね。実際、ブドウの種子にはそんなに多くの油分は含まれていませんので、ここから油を抽出するとなると、大量の種子が必要となってきます。

そうなると「コストはオイル1本あたり数万円、なんてレベルになるのでは」と思えてしまいますが、グレープシードオイルは、「白ワインを製造する際に余った種子を使う」というのが一般的なので、原料価格は意外と安く済むのです。

白ワインは、ブドウの皮や種子を取り除いて製造しますから、この時点で副産物としてグレープシードオイルの原材料ができる、というわけですね。

サラッと食べやすい

グレープシードオイルのメリットはまだあります。 「風味にクセが少なくサラッと食べやすいため、万人に好まれやすい」という点も大きなメリット。

他の油の「独特の風味やドロドロベタベタ感が嫌い」という人にとっても、摂取しやすい油と言えるでしょう。

酸化しにくく加熱調理にも適しているので、炒め物などに使えるのはもちろんのこと、揚げ物に使っても大丈夫!しかも、揚げカスをしっかりと摂り除きさえすれば、揚げ油として数回繰り返して使うこともできます。

もちろん加熱調理だけではなく、サラダにかけたり、みそ汁やスープ、さらにはスムージーなどに入れる、という形で摂取してもOK。 風味にクセがないため、違和感なく使えますよ。

グレープシードオイルのデメリットや注意点

サラダを運ぶ女性


過剰摂取は厳禁

グレープシードオイル摂取の注意点としてまず挙げられるのが、「過剰摂取はしない」ということです。

グレープシードオイルの脂肪酸はリノール酸が7〜8割ほどの割合を占めており、リノール酸の過剰摂取になってしまうんです。

ですから、リノール酸たっぷりのグレープシードオイルは、毎日大さじ1杯程度の摂取にとどめておくのがおすすめ。クセがなく食べやすいから、健康に良さそうだからと言って、ドバドバ摂るのは厳禁ですよ。

油の「総摂取量」が増えやすい

グレープシードオイル摂取のデメリットであり注意点でもあるのは、油の「総摂取量」が増えやすいということ。「使用の際は、あくまで『今まで使っていた油とチェンジする』という形で使い、油の総摂取量は増やさない」ように注意しましょう。

「今までの油摂取を減らさないまま、グレープシードオイルを追加する」というやり方だと、どうしても油そのものの摂りすぎ、カロリーオーバーになってしまいますからね。

「サラダにオリーブオイルをかけていた代わりに、グレープシードオイルをかける」「サラダ油で炒め物をしていたが、これからはグレープシードオイルで炒め物をする」という感じで、他の油との切り替えをうまくやって、適量摂取していきましょう。

「酸化しにくさ」を過信しない

グレープシードオイルは、プロアントシアニジンとビタミンEによる抗酸化作用が強いため、酸化しにくいというメリットを持っていますが、それでもやはり「決して酸化しない」というわけではありません。

「このオイルは酸化しないから大丈夫」と油断して、直射日光が当たるようなところや、湿気があまりにも多いところに長期間放置すると変質の恐れがあります。

冷蔵庫保存でなくともOKですが冷暗所に置くぐらいのことは心がけ、開封後は2ヵ月以内に使い切るようにしましょう。

グレープシードオイルの選び方

グレープシード

グレープシードオイルは、クセがなくサラッとしていて食べやすく、健康にうれしいオイルですが、選び方には注意が必要です。


産地はどこがおすすめ?

グレープシードオイルのおもな産地としては、チリ・フランス・スペイン・イタリアなどが挙げられますが、この中で、あえてどこが一番のおすすめなのかというと、チリ産です。

グレープシードオイルにはビタミンEが豊富に含まれていますが、中でもチリ産のものが、もっともビタミンE含有量が多いと言われています。

さらにもうひとつ、ポリフェノールの含有量についても、チリ産はイタリア産の約3倍にもなると言われていますから、この点でもやはりチリ産が有利なのです。

食用でないものも多い!

グレープシードオイル選びでまず気をつけたいのは、「食用ではないものも多いので、それを間違って買わないようにする」ということ。

実はグレープシードオイルは、オイルマッサージ用のキャリアオイルとしても大人気。「高い保湿力がありながら感触はサラッとしていてベタつかず、しかも刺激性がほとんどなく、肌の上での伸びもいい」ということで、広範囲に気軽に使えるキャリアオイルとして、大容量で売れられているものも多いのです。

この大容量のボトルが、ネット通販等だと、パッと見で食用油と間違えてしまいやすいんですよね。

もちろん、キャリアオイルとしてのグレープシードオイルを食べても、原材料自体は食用と同じなので健康上に特に問題はないのですが、キャリアオイルのほうが精製度が高い分、コスト的には「食用油<キャリアオイル」となるため、これを食用とすることは、ただの無駄遣いとなってしまうのです。

できれば低温圧搾のものを選ぼう!

グレープシードオイル選びで注意したい点としてはもうひとつ「できるだけ、低温圧搾法(コールドプレス製法)のものを選ぶ」というのも挙げられます。

グレープシードオイルの原材料であるブドウ種子は、それほど油分が多くないため、低温圧搾法での抽出は非常に効率が悪い(大量の種子から少量の油しか抽出できない)のですが、溶剤などの薬品を使わず、「種子に含まれる栄養分を壊さずそのまま」の状態で抽出できる分、安心感が非常に高いのです。

これに対して溶剤抽出法は、抽出効率が良く安価で製造できるものの、原材料が高熱と溶剤にさらされる分、栄養分の損失や変質のリスクがともないますので、あまりおすすめできません。

「コスト面でどうしても低温圧搾法を買うのがキツイ」という人はせめて、溶剤抽出法であっても自社製造であるなど、多少は安心感のある要素を持つものを選びましょう。