ブルーライト【LED】によるニキビ対策を100%解説

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ニキビ対策に有効なブルーライト(LED)の基礎知識から詳しい情報までをQ&Aを交えて徹底解説します。

LEDによるニキビからアンチエイジングまでの幅広い効果について

美容外科や皮膚科ではニキビの治療に、ブルーライトが使われております。ブルーライトとは波長400〜500nm(ナノメートル)の青色の光線で、皮膚に照射されると、ニキビの原因となるニキビ菌(アクネ桿菌-あくねかんきん-)を殺菌する治療器です。

ブルーライトはニキビ菌にのみ反応し人体(肌)に影響を及ぼしません。また、ブルーライトには紫外線が含まれておりませんので、日焼けはもちろん、シミやシワの原因となることもありません。
※ニキビ治療に使われるLEDタイプのブルーライトは、「ブルーライト紫外線殺菌灯」(300〜400nmの近紫外線を放射する蛍光体)とは別のものです。

なぜブルーライトはニキビに効果的なのか

医療用LEDは皮膚の深層部まで光エネルギーを到達させることができ、コラーゲンの生成と肌のターンオーバーの促進、そしてニキビ菌の殺菌などを行うことを目的に開発された治療器です。

赤、青、白と3つの波長があり、そのなかのブルーライトはニキビ菌を殺菌することができます。ブルーライトがニキビ菌を殺菌する仕組みは、ブルーライトのポルフィリンという物質に反応する特性を活かしたものです。ブルーライトを照射されるとニキビ菌が生成しているポルフィリンに反応し活性酸素が発生させますが、この活性酸素がニキビ菌を殺菌してくれるのです。

ニキビの原因であるニキビ菌を殺菌することに加え、皮脂腺の過剰な皮脂分泌を抑制し、毛穴を収縮させる作用もあります。これらの作用で、ニキビのできにくい肌へと生まれ変わります。

このニキビ菌の感染に対し、通常の治療ではベシカム、アンダーム等の消炎剤の外用、ミノマイシン、クラリス等の抗生物質の内服、またダラシンTゲル、アクアチム、ゲンタシン等の抗生物質の外用という処置がなされますが、これら従来の治療に比べブルーライトは刺激がないため敏感肌の方も安心して治療に専念できます。

皮膚科でのブルーライト治療

別項でもご説明しておりますが、ニキビ菌はコプロポルフィリンという物質を産生しています。この物質にブルーライトという波長400〜500nmの光を照射すると、このコプロポルフィリンに最も効率よく吸収され、ニキビ菌内で活性酸素を産生します。

照射とともに生産された活性酸素は、毛孔や皮脂腺の内部で炎症の原因となっているニキビ菌だけを殺菌することができるのです。その際、お肌には影響を与えないので、薬物を使用する治療に比べ安全性が高く保たれております。

治療できないケース

ブルーライトは、ニキビ菌が炎症の原因となっている赤いニキビには有効ですが、毛孔の黒ずみやニキビ菌による炎症を起こしていないニキビやニキビ菌以外の菌によるものには有効ではありません。

治療法について

医療機関によって多少異なりますが、週に2〜3回の頻度で、治療期間は4〜6週間、1回の治療時間は15〜20分です。治療の際は、保護眼鏡を着用します。

効果

ブルーライト治療を施すことにより、ニキビができにくいお肌の状態を長期間継続させることができます。場合により間隔をあけて定期的な治療が必要なことがあります。個人差があり治療効果が得られない場合もまれにあります。

ブルーライト(LED)の基礎知識

ブルーライトはLEDの発光色の一つです。ここではLEDの基礎知識について記載します。LEDはlight emitting diodeの略で発光ダイオードといい、今では家庭でも省エネかつ長寿命な光源として、一気に普及しております。

LEDの基本構造

光を放射する本体は、中央のLEDチップです。電圧を印加するためにカソードリードのビンの上端に導電性ペースト等で固定されております。

さらに有効な光を放出するために、LEDチップは透明エポキシ樹脂のレンズに埋め込まれています。

LEDは、ガリウム(Ga)、アルミニウム(Al)、インジウム(In)、リン(P)、ヒ素(As)など複数の元素から作られた化合物半導体です。

LEDの特徴

@長寿命、A色は赤〜青色まで発光できる、B低消費電力、C自己発熱が少ない、D応答速度が速い、E駆動回路が簡単、F明るさ(光度)の調光が簡単などの特徴があります。

特に美容機器として考えた場合、レーザーに不可欠な冷却装置が不要なので、コンパクトかつ低コストで運用ができます。

また、青色(450nm)から赤色(700nm)までの可視光域で、例えばGa As P/Ga Pの組合せでは635nmの赤色光を発色する等、元素の組合せによりさまざまなピーク波長を発光できます。

LED参考サイト

LEDダイオードの種類

LEDは家庭用電球をはじめ、いまや社会で欠くことのできない存在となりました。美容の世界においても医療用、そして家庭用のLED美容機器・美顔機が普及してまいりました。

ここでは医療用機器として多くの医療機関で採用されている「オムニラックス」を例に、LEDダイオードの種類について解説します。

オムニラックスは、LEDダイオードから、白色、赤色、青色と3種類の波長の光を照射することができる美容機で、以下のように目的に応じて波長を使い分けます。

●白色LEDダイオード 830nm

シワ・たるみの改善、リフトアップに有効な光です。近赤外線に分類される波長で、光の皮膚への到達度は高く、真皮の線維芽細胞から筋肉層にまで作用し、筋肉の元になる細胞、筋繊維芽細胞を活性化させ、筋繊維を太くさせます。

●赤色LEDダイオード 633nm

表皮のコラーゲンを増殖させることが実証されています。毛穴の縮小効果、表皮に作用し、肌のハリ、艶、小ジワ・ちりめんジワ、血流不足によるクマの改善にも効果があります。

●青色LEDダイオード 415nm

アクネ菌を殺菌し、皮脂腺からの過剰な皮脂分泌を抑制、ニキビ治療に有効です。毛穴の縮小効果はすぐに実感できるといいます。毛穴の縮小によりニキビのできにくいお肌へと改善されます。刺激が少ないため敏感肌の方も安心して利用できます。

ブルーライトQ&A

Q. ブルーライトはどのような方に適していますか?
A … 炎症性のニキビがひどく、抗生物質等の薬物治療で効果を得られなかった方、敏感肌でケミカルピーリングやCO2レーザーなどの治療に不安な方に適しています。また従来の治療と併せて効果を高めたい方にもおすすめします。

Q. だれにでも効果があるのでしょうか?
A … ブルーライトは、ニキビ菌が炎症の原因となっている赤いニキビには有効ですが、毛孔の黒ずみやニキビ菌による炎症を起こしていないニキビやニキビ菌以外の菌によるものには有効ではありません。

Q. 治療は長くかかるのでしょうか?
A … 一定期間治療しても、ニキビは100%改善されるわけではありません。治療終了後はニキビができにくいお肌になりますが、完全にできなくなるわけではありません。間隔をあけて定期的な治療が必要なことがあります。

Q. ブルーライトのニキビ治療は誰でも受けることができますか?
A … 血液疾患のある方や光線過敏症のある方、連日アルコールを大量に飲む方、キノロン系抗生物質を内服している方は受けることができません。

Q. 色素沈着などが残りことはあるのでしょうか?
A … 照射中、および照射後に赤みや軽い色素沈着が生じる場合がありますが、1週間〜1ヶ月で改善します。

Q. ブルーライトを受ける前に注意することはありますか?
A … 治療の前後はあまり日焼けをしないようにしてください。また、施術当日、前日の顔剃りはしないようしてください。施術の際はファンデーションや日焼け止めせず基礎化粧のみにしてください。

ニキビの原因と仕組み・ニキビ対策の基本

ニキビの原因は毛穴のニキビ菌

ニキビの原因の多くは、毛穴のニキビ菌によるものです。ニキビ菌は、別名、アクネ菌といい、誰の毛穴の中にも生息しており、普段は正常な皮脂作りにかかせない菌です。

ニキビ菌は食事内容や生活環境、ストレスで脂が酸化すると、活発化し、遊離脂肪酸という腐った脂を生産しだします。その脂が炎症や化膿の原因になります。

ニキビの主な原因はとなる皮脂ですが、成人のニキビは新陳代謝が滞り、残ってしまった古い角質や化粧品などが毛穴にたまり、炎症を起こしている場合があります。

化膿したニキビにはニキビ菌が繁殖

ニキビが発症すると、ニキビ菌が増殖しやすい肌状態となり、化膿や炎症が起こることになります。殺菌効果のあるニキビ薬を塗布すれば化膿や炎症は治まりますが、ニキビの発症が止まるわけではありません。

ニキビ菌が増殖して炎症が続くと、隣の毛穴もニキビが発症しやすい状態となり、ニキビが広がってしまいます。

化膿や炎症が進行すると、症状が治まった後も、ニキビ跡の赤みが残ったり、肌がニキビ跡になってしまう場合があります。

ニキビ対策の基本的な考え方

ニキビは、皮膚の炎症性疾患の一種で、ニキビ菌は人の皮膚にもともと存在しています。普段は問題を起こしませんが、毛穴に皮脂が詰まると皮脂を好むニキビ菌が増殖し、ニキビが炎症を起こして悪化します。

ニキビができる過程は、まず毛穴に皮脂や角質が詰まってふくらんできます。これに細菌などが関わって炎症を起こします。肌が脂でギトギトしている方は、いつも皮膚表面の余分な脂分を取り除くようにすれば改善されます。

ちなみに筆者は、油取り紙をまめに使うことで、ニキビの発症を大幅に改善した経験があります。

しかし洗顔は回数や洗い方、使う石けんによっては悪影響を与える場合もあります。また、化粧品やクリーム類で皮脂の通り道をふさいでしまうこともあります。

皮脂の通り道がふさがれてしまうと、毛穴にいる細菌がリパーゼという分解酵素を出します。リパーゼは皮脂に含まれるトリグリセライドを分解し、遊離脂肪酸がつくられることになり、その影響で毛穴が狭くなり、皮脂が詰まってしまいます。

そうなると毛穴の中で細菌が増殖して感染を起こし毛包炎となり、傷跡として色が残ったり、瘢痕となってしまいます。このような状態になる前に毛穴の皮脂の通り道をふさがないようにすること、つまり適切な方法で余分な脂分を取り除く予防が大切です。