空腹ダイエット法【具体的なやり方】減量効果・若返り効果・メリットとデメリット

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おやつを我慢する女性

食事の量・回数を減らすことで、健康状態、肉体年齢が大幅に改善されたという南雲吉則先生の実践体験を参考に、独自の空腹ダイエット論と若返り法をまとめてみました。

南雲先生は一日一食の空腹ダイエットを提唱していますが、元々はその空腹ダイエットの効果について確固たる理論があったわけではなく、「食事の量を減らしてみたら体調や血管年齢などの状態がすこぶる改善された」という、南雲先生自身の実践体験によるものからスタートしました。

もちろんその時は、自分自身の体調や血管年齢などの状態が改善したからといっても、まだ「人にこれを勧めていいものだろうか」という迷いはあったそうです。確かに、南雲先生は「医師」という立場ですから、私たち素人のように、気軽に「これ健康にいいよ」とは勧められませんからね。

しかしその後、「食事の量を4割減らした動物のほうが長生きする」といった実験結果などが出て、サーチュイン遺伝子(延命遺伝子・長寿遺伝子などとも呼ばれる)の存在が発見され、注目を集めるようになりました。

つまり南雲先生は、自分でも無意識のうちに、一日一食の空腹ダイエットによってサーチュイン遺伝子を活性化させていたというわけです。自身の体験結果と、サーチュイン遺伝子の発見・・・この2本柱ができたことによって、南雲先生は自分の理論に間違いがないと確信したのでしょう。

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空腹ダイエットの理論を簡単に言うと

減量の効果を確かめる

さて、空腹ダイエットの理論とは具体的にどういうものなのかというと、簡単に言えば「食事量を減らすことでサーチュイン遺伝子が活性化すると、少ない量の食事からでも栄養を完全に吸収するようになる。さらに、食事量が少ない分内臓への負担も軽減され、サーチュイン遺伝子とのダブル効果によって、健康・若返りが期待できる」といったところでしょうか。


空腹ダイエットの理論を受け入れられない人へ

そんなわけで空腹ダイエットは、健康にも美容にも嬉しい効果が期待できるのですが、これまでの「一日三食が健康的な食生活の理想」という考え方とは間逆なため、その理論を受け入れられないという人も少なくありません。

ですが、少し考えてみて下さい。メタボだの高血圧だのといった生活習慣病が国民的な大問題になってきたのは、それこそここ最近の話です。数十年前にはメタボなんて言葉自体が無かったのですから。近年の生活習慣病の多発は「健康的だと思っていた一日三食生活のひずみが、今になって出てきた結果」だという可能性は否定できないのではないでしょうか。

空腹ダイエットは幸いにも「一度始めてしまったら、二度とやめることができない」などというタイプのダイエットではありません。ですから今、少しでも健康や美容面で気になることがある人は、だまされたと思って短期間だけでも一度試してみてはいかがでしょうか。

それで効果が出てきたらもうけもの、という気持ちで。もし、「空腹ダイエットによって、かえって不健康になった」などといったまずい傾向が出てきたら、その時は元に戻せばいいだけですから、気楽な気持ちでチャレンジしてみましょう。

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空腹ダイエットで期待できる減量への効果

ダイエットを夢見る女性

空腹ダイエットで期待できる効果は、まずは当たり前の話ですが「やせられる」ということ。これはダイエットとして絶対に「ないと困る」効果ですよね。

しかし、空腹ダイエットに期待できる効果はそれだけではありません。何と空腹ダイエットは、「体の老化を遅らせたり、すでに老化が進んでいる肉体を若返らせる」ということまで期待できるというのです。しかしその根拠は、一体どこにあるのでしょうか?

サルの研究で分かった、食事制限による延命効果

空腹ダイエットの効果を裏付けるものとして、面白いデータがあります。それは2009年にアメリカのウィスコンシン大学などのチームがまとめた、アカゲザルのカロリー制限による延命効果の調査結果です。

この調査は、20年にもわたってアカゲザルにカロリー制限を加えて調べたという、かなり本格的な調査なのですが、その結果、標準どおりのカロリー摂取をしてきたアカゲザルと、標準よりも30%少ないカロリー摂取をしてきたアカゲザルとでは、見た目の若々しさも、老後の健康状態にも大きな差が出たのです。

標準どおりのカロリー摂取を続けてきたグループのサルは見た目も老けた印象が強く、さらに癌や糖尿病・心臓病などといった病気にも見舞われるケースが多いのに対し、カロリー制限をされてきたグループのサルは若々しく、多くが病気などにも見舞われずに済んでいるという結果になりました。

この調査が発表された2007年7月時点で、生き残ったサルは全員27歳以上でしたが、その内訳は「標準カロリー摂取グループは38匹中、生き残りは24匹」というのに対し、「摂取カロリー制限グループは38匹中、生き残りは33匹」という大差となったのです。この結果を見れば「食事制限が延命効果を生み出した」と考えるのが自然と言えるでしょう。

この調査結果はマウス等、人間とは遠い関係の生物での実験ではなく、かなり人間と近い関係にある霊長類での調査結果なので、相当信憑性が高いとされています。

やってみる価値はある、空腹ダイエット

そんなわけで空腹ダイエットの効果は、サルの段階までは「ほぼ証明された」と言っても過言ではない状態に来ています。人間の空腹ダイエットの歴史はまだまだ浅いので、今でも反論が多い部分もあるのですが、「一日一食空腹ダイエット」を提唱している南雲先生も、自身が実践して健康と若々しさを取り戻したという自負があるからこそ勧めているわけです。

人間と体の仕組みが似たサルで効果が証明され、さらに人の体のメカニズムを知り尽くした医師までもが勧めるダイエット法だからこそ、一度は試してみる価値があるのではないでしょうか。

ダイエットだけでない一日一食の効果

南雲先生が提唱する一日一食の空腹ダイエットの効果って、何だと思いますか?無理なくダイエットできること?もちろん、それは当然です。ですが一日一食の空腹ダイエットのすごいところは、「ダイエット効果だけにとどまらない、他の効果まで期待できる」というところなんですよ。

一日一食の空腹ダイエットで、気になる「ニオイ」まで軽減!

一日一食の空腹ダイエットで期待できる「ダイエット以外の効果」として真っ先に挙げられるのは、「体臭などの気になるニオイが軽減される」という点でしょう。たとえ、元々体臭が気になる体質の人であったとしても、一日一食の空腹ダイエットを始めてからおおむね一週間ぐらいたつと、体臭をほとんど感じなくなるレベルまで軽減されるケースが多いんですよ。

なぜこんな夢のようなニオイ軽減効果があるのかというと・・・そもそも人の体は、血中コレステロールが多いと男性ホルモンが活発化し、べたっとした皮脂がたっぷりと出てしまい、そこにブドウ球菌などの雑菌が繁殖して、ニオイのきつい体臭を放ってしまうというメカニズムを持っているんですよね。

ところが一日一食の空腹ダイエットでは、食事量が自然に減る分血中コレステロールも下がるので、皮脂が大量に出るようなことは無くなるというわけです。これは嬉しい効果ですね!

一日一食の空腹ダイエットでお肌もツルツル!?

一日一食の空腹ダイエットで血中コレステロールが下がり、べったりした皮脂が出なくなると、自然とニキビの発生率も下がります。だからこれまでニキビの発生に悩んでいた人も、一日一食の空腹ダイエットをするだけで、その悩みから開放される希望が持てるというわけですね。

ニキビのないツルツルの肌に憧れる人は、この空腹ダイエットを試してみる価値があると思います!

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空腹ダイエットの実践方法

野菜サラダを差し出す女性


空腹ダイエットについて(その方法とは)

近年話題の空腹ダイエットという名前、聞いたことがあるでしょうか。空腹ダイエットとはその名の通り、「空腹にすることによって物理的に摂取カロリーを減らし、ダイエットする」というものです。

もともとメタボなど「太る」という問題は、現代人の食べ過ぎによるカロリーオーバーから来ているもの。

空腹ダイエットはそうした飽食の生活とは間逆のことをするわけですから、理論的にも「ダイエットできるのはごく当たり前」ということになります。

「一日一食の空腹ダイエット」についての反論

南雲先生が提唱する一日一食の空腹ダイエットには、当然、大きな反論が多いのも事実です。「一日一食なんて、それはダイエットとは言わない。極端な食事制限で体をやつれさせるだけじゃないか、不健康すぎる」「相撲取りは一日二食にしてわざと太るようにしていることからも分かるように、食事の回数を減らしてしまうと、余計に太る」などというのが、特に代表的な反論の例ですね。

私も実際、朝が苦手で朝食を食べていなかった頃は、その分昼食と夕食でドカ食いをしてしまう傾向があり、今よりも太っていました。一日三食になってからのほうが体重が安定してきたので、「やっぱり人は一日の食事を三回に分けてきちんと食べないと」と思ったんですよね。

ですから「一日一食の空腹ダイエット」を提唱したのが、医師である南雲先生でなければ、私は「ああ、またマユツバもののダイエット情報だ」と思って見向きもしなかったでしょう。ですが「人の体のメカニズムを良く知っているはずの医師」がこの空腹ダイエットを提唱しているということで、ひょっとしたら本当にこれは目からウロコの、医学的根拠があるダイエット法なのではないだろうかと、真面目に考えてみるようになったのです。

空腹ダイエットの方法

空腹ダイエットの方法は、いろいろありますね。多くの人がチャレンジする空腹ダイエットの方法といえば「一回の食事の量・摂取カロリーを減らす」というものでしょう。つまり、量こそ少ないものの、1日3食という基本は守る、というスタンスです。

しかし、空腹ダイエットの中にはなんと「一日一食」という、これまでのダイエットの常識を覆すような方法でやるものもあるのです。ナグモクリニック総院長の南雲吉則先生が、この一日一食ダイエットを提唱しているんですよ。

まずは一汁一菜ダイエット

一汁一菜ダイエットなら気軽に始められる

一日一食の空腹ダイエットに興味があっても「これまで三食きちんとたべていたものをいきなり三分の一の回数に減らす」というのは、慣れるまでは厳しいものがありますし、人によってはかなりのストレスともなってしまいます。空腹ダイエットのストレスでヤケ食い、なんてことになっては元も子もありませんから、ここはもっと「スムーズに一日一食ダイエットに移行するための段階」を踏んでいきたいものですね。

そこで、一日一食をいきなりやる前に、移行段階の慣らしとしておすすめなのが「一汁一菜ダイエット」です。一汁一菜ダイエットはその名のとおり、「三食の食事を、汁物とおかず一品の一汁一菜にする」というもの。もちろん、主食であるご飯やパンなどをつけ足すのはOKです。一汁一菜の「菜」の中には、主食は含まれませんからね。

一汁一菜なのでこれまでの食事よりもおかずの種類は減りますが、三食食べられるということでストレスが少なく、気軽に始められるダイエット法ですよ。

一汁一菜ダイエットのコツ

一汁一菜ダイエットのコツは、「食器は小さめのものを使うこと」です。食器が大きければ大きいほど、料理もついつい多めに入れてしまいがちですからね。たとえば同じ量のおかずでも、大皿の上にちまっと盛り付けてあるのと、小皿いっぱいに盛り付けてあるのとでは、小皿にあるおかずのほうが多く見えますよね。

こうした視覚のトリックをダイエットに応用しようというわけです。ですから一汁一菜ダイエットをする場合は、子ども用のお茶碗やお椀、小皿などを利用しましょう。適当な小皿がない場合は「コーヒーカップの下のソーサー」を皿として使うのがおすすめですよ。

食器さえ小さめにできれば、あとはその食器からあふれないレベルであれば、好きなだけの量を入れていい、というのがこの一汁一菜ダイエットのメリットです。たとえお皿に山盛りのおかずを入れたとしても、そのお皿が小皿程度の大きさなら、それほどたいした量にはなりませんから、結果的に食事量そのものを減らすことにつながるというわけです。

一汁一菜ダイエットから一日一食ダイエットへの移行

一汁一菜ダイエットから一日一食の空腹ダイエットに移行するべきタイミングは「一汁一菜ダイエットがまったく苦ではなくなった」という段階になってからですね。これまでより食事量が少ない一汁一菜ダイエットに慣れた体なら、一日一食にしてもそれほどの苦は感じないはずです。

一日一食の空腹ダイエットは、基本的には「夕食のみの一日一食」がおすすめ。なぜなら「大切な一度きりの食事を、しっかりと味わって食べる時間があるから」です。朝食や昼食はどうしても時間に追われるケースが多いですからね。

一汁一菜ダイエットからの移行は、まず、「朝食や昼食はフルーツを食べるだけにする」などという状態からスタートするといいでしょう。そして少しずつフルーツの量を減らしていけば、自然な「一日一食生活」に移行しやすくなります。

クッキーのつまみ食いはOK

一日一食空腹ダイエットにおやつは厳禁!?

一日一食の空腹ダイエットにおいて、「一日一食の食事をとる際に、食事代わりにお菓子を食べる」というのがだめなのはもちろんのこと、たとえ小腹がすいた時の間食であっても「甘いお菓子」を食べることは基本的には厳禁とされています。なぜなら甘いお菓子には栄養素がほとんどない上に、血糖値を急上昇させてインスリンを過剰分泌させてしまうという欠点があるからです。

ですが唯一、南雲先生が「つまみ食い程度なら食べてもいいお菓子」として認めているものがあるんですよ。それは・・・クッキーです。

「空腹ダイエット時でもクッキーなら食べてOK」という理由は?

さて、どうして空腹ダイエット時であっても、クッキーのつまみ食いならOKなのかというと、クッキーは他のお菓子に比べて、栄養バランスがなかなかすぐれているからです。「完全栄養食品」と呼ばれる卵などを使っている、というのが大きいですね。

また、クッキーも「何でもいい」というわけではなく、できればおからクッキーや全粒粉クッキーなどを選ぶのがおすすめ。なぜなら小麦粉を使ったクッキーよりもおからクッキーや全粒粉クッキーのほうがGI値が低く、血糖値の急上昇が起こりにくくなるからです。さらに、ドライフルーツなどが入っているクッキーなら、食物繊維やビタミンも摂れます。

あと、南雲先生がおすすめしているわけではありませんが、個人的には、クッキーがOKなら、ビスケットもOKなのではないかと思います。ビスケットはクッキーよりも油分が少ない分、よりヘルシーですしね。

空腹ダイエット時のクッキー、許容量はどれくらい?

さて、「空腹ダイエット時にクッキーを食べてもOK」といっても、空腹ダイエットはあくまで「健康的なダイエットの実現」が最大の目的ですから、クッキーをたくさん食べてしまうのはやはり問題です。

ではどれくらいの量ならいいのかというと。「小腹がすいた時に、1、2枚程度」と考えておきましょう。「たったこれだけの量で足りるわけがない」と思われるかもしれませんが、時間をかけてゆっくりと食べれば、これだけの量でもそれなりの満足感は出てきます。

また、「クッキーを箱から出して食べる」というやり方だと、どうしても食べ過ぎになりがちです。あらかじめ1、2枚ごとの小分けにして「一回で食べるのはこれだけ」と自分に言い聞かせておくと、食べすぎを防ぐのに効果的ですよ。

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空腹ダイエットのコツ

軽食を摂る女性

南雲先生が提唱する「一日一食の空腹ダイエット」は、その名の通り一日の食事回数を一回だけにする、というやり方。しかしこれだけを聞くと、ほとんどの人は「私には無理だ」と思ってしまうでしょう。

だって、現代人の生活は、一日三食どころか、さらに間食までいただくのが当たり前の習慣。そんな状態で「さあ今日から一日一食ダイエットをやろう」と思ったとしても、多分、一週間も続けられないでしょう。


空腹ダイエットの基本は「徐々に慣らす」こと

ほとんどの人は、いきなりの空腹地獄は耐えられない。このことについてはもちろん、一日一食の空腹ダイエットを勧めている南雲先生もよくご存知です。空腹をガマンする方法はただひとつ、「あせらず、日数をかけて少しずつ、体を空腹の状態に慣らしていくこと」です。

逆に「早く空腹ダイエットの効果を出したいから」と、ストレスが溜まることも覚悟で無理をするほうが問題ですね。食欲というのは人間の三大欲求のひとつですから、これを無理やり抑えこむことによって生じるストレスは、心身の健康に多大な被害を及ぼす可能性が高いのです。

「空腹を早くガマンできるようにならないと」とあせって急な無理をしてはいけません。「いきなり一日一食に移行できないのは当たり前のこと、時間をかけて慣らせばいい」と、落ち着いた気持ちで臨むのが一番ですよ。

そう言われても、具体的にどう慣らしていったら分からない、と不安に思われるかもしれませんが、「空腹を無理にガマンしなくても、一日一食生活にスムーズに移行できるようになる手順」についてはここでものちほど紹介していきますので、心配しないで下さいね。

一日一食なら暴飲暴食でもOK

一日一食の空腹ダイエットは、「食事の回数がこれまでの三分の一」になるということから、食事についてのストレスがどんどん溜まってしまうのではないか、と心配する人もいますが、実は慣れてくると全然そうでもありません。

なぜかというと、一日一食ダイエットは、食事の回数が少ない分、その食事に関しては制限というものがまるでないからです。どういうことかというと・・・「何を食べても、いくら食べても、とにかく好きなものを好きなだけ食べてOK」ということなんですよ。これは、他のダイエット方法では考えられないことでしょう。

なぜ、何をいくら食べてもOKなのか?

さて、一日一食の空腹ダイエットで「どんなものをいくら食べてもOK」と、暴飲暴食が認められるのはなぜなのでしょうか。一日一食だからこそ、その一食は栄養バランスのいいものを選ぶべきなのに、と思いがちですが、実はこれって「一日一食だからこそ」できることなのです。

どういうことかというと、一日一食の食事となれば、これは毎日の生活の上で「たった一度の大切な食事」となります。いくら慣れがあっても、食事前にはきっと空腹を感じることでしょう。それは脳も同じで、「大切な一食の機会を無駄にしてはいけない」と考えるようになります。

このメカニズムが働くからこそ、「自分の体にとって、本当に必要なもの」を無意識に選ぶようになってくるのです。ですから、「一日一食の空腹ダイエットを始めた当初は、それこそ高カロリーの揚げ物ばかり食べていた」という人も、しばらくたてば、放っておいても自然に健康的な食事を選ぶようになるというわけです。

空腹ダイエットの、非常に大きなメリット

人に「あれを食べなさい、これを食べなさい」と命令・指示されるのではなく、人に備わっている体のメカニズムそのものが、自然に健康的な食事を選ぶ方向に導いてくれる。

だからこそ、ストレスを感じない・・・これは一日一食の空腹ダイエットの、非常に大きなメリットと言えるでしょう。

空腹時にやってはいけないこと

一日一食の空腹ダイエットは「食事を一日一回にする」という以外は、制限が非常に少ないダイエット方法です。どんなものを、いくら食べてもいいんですからね。ですが実は、食事の面以外でも、気をつけなければいけないことがあります。

それは、「空腹時に、カフェイン入りの飲み物を決して飲まないこと」です。空腹ダイエット実践中に、コーヒーやお茶、紅茶・コーラなどを空腹時に飲むのは禁止なんですよ。

空腹時にカフェイン入りの飲み物を飲んではいけない理由

ではなぜ、空腹時にカフェイン入りの飲み物を飲んではいけないのかというと。カフェインは実は、麻薬成分アルカロイドの一種で、神経を刺激する作用があるからです。「コーヒーを飲むと眠気覚ましになる」というのは、まさにこのカフェインの刺激作用によるものです。

満腹時なら他の食べ物等でカフェインの刺激がやわらぐのですが、空腹時はこの刺激がダイレクトに伝わってしまうので、吐き気や目まいなどを起こし、気分が悪くなってしまうこともあるんですよ。

空腹時の緑茶は、さらなる悪影響が!?

緑茶などのお茶は「リラックスできる飲み物」として、体に良さそうなイメージがありますが、実はかなりのカフェインが含まれているので、これも空腹時に飲むのはNGです。

しかも緑茶の場合、カフェイン以外にももうひとつ、空腹時の体に悪影響を与える成分があるんですよ。その成分とは、苦味成分であるタンニン。このタンニンは消化器官の粘膜に影響を与え、消化吸収を阻害するという作用を持っています。空腹時に緑茶を飲むと「カフェインで刺激を与え、さらにタンニンのバリアで、その後の食事の消化吸収も阻害する、という最悪の状態になってしまいますので、空腹時には絶対に飲まないようにしましょう。

空腹時に飲んでもいい飲み物とは

では、空腹時に飲んでもいい飲み物は何かというと、カフェインもタンニンも入っていない飲み物ですね。もちろん、ミネラルウォーターなどの水を飲むのは何の問題もありませんし、お茶なら麦茶やごぼう茶あたりがおすすめです。

また、カフェイン入りの飲み物をどうしても飲みたい場合は、空腹時ではなく、満腹時に飲むようにするといいでしょう。ただし、一日一食の食事を夕食にしている場合は、夕食後のカフェイン飲料は少なくとも眠りにつく4時間以上前に飲むようにしましょう。カフェインによる神経の覚醒作用は数時間続きますので、「夕食後コーヒーを飲み、その2時間後に寝る」というスケジュールでは、カフェインの作用がまだ抜けず、寝つきが悪くなってしまいます。

栄養は量ではなく質を重視

これまでのダイエットと言えば、摂取カロリーばかりを気にするものが多かったのではないでしょうか。そのためか世の中には、食事に置き換えるタイプのダイエット食品でも、とんでもないものがあります。

「ミネラルやビタミンはそれなりに添加しているものの、必要なたんぱく質等がまるで入っていない」というのはまさにその典型例ですね。

また、「ケーキを食べたいから食事代わりにケーキを食べる」というような生活を続けていても、やはり栄養の質が悪いので不健康になってしまうことから考えても、栄養を考える上において、最重視すべきは量ではなく質だということが分かります。

一日一食の空腹ダイエットは自然に質のいい食事を摂るようになりやすい

ダイエットをするにあたって、重視すべきは栄養の量よりも質・・・と言いながら、一日一食の空腹ダイエットは「好きなものを好きなだけ食べる」という暴飲暴食を認めています。

ですがこれは、一日一食だからこそ、体が自然に「本当に必要な栄養」を求めるようになるので、日がたてば自然と食事における栄養の質が向上するというメカニズムが働くからこそです。つまり一日一食の空腹ダイエットを続けていると、暴飲暴食そのものをする気がだんだん起こらなくなってくるというわけですね。

一日一食の食事で、できれば心がけたいこと

とはいえ、「暴飲暴食をする気満々」で一日一食の空腹ダイエットをするよりも、最初から健康を意識したほうがより理想的なのは事実です。また、食べたいものを食べるにしても、たとえば魚なら「切り身よりも丸ごと一尾」など、その生き物の体を構成している栄養をすべていただくようにするといいでしょう。このほうが、あらゆる栄養が摂取できるので、栄養の質が大きく向上するというわけです。

さすがに牛や豚を丸ごと食べるのは無理ですが、魚や卵などについては、できるだけ丸ごと摂取を心がけていきましょう。魚を骨まで柔らかく煮て、骨ごといただけるほどの丸ごと摂取ができればベストです。

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空腹ダイエットで期待される若返り

若返りを実感する女性


サーチュイン遺伝子がお肌を若返らせる

サーチュイン遺伝子って何?

「サーチュイン遺伝子」という言葉をご存知でしょうか。サーチュイン遺伝子は、延命遺伝子・長寿遺伝子などとも呼ばれている、近年にわかに注目を浴びてきた遺伝子のことです。

そしてその推測を元に研究調査を続けた結果、見つかったのが、延命・長寿に大きく関わる「サーチュイン遺伝子」の存在だったんですよ。

サーチュイン遺伝子が「若返り」に有効な理由とは

サーチュイン遺伝子が発見されてから、さらに「サーチュイン遺伝子はどういうメカニズムで延命・長寿に役立っているのか」という点について、より詳しい研究調査がなされました。その結果分かったのが、サーチュイン遺伝子の、驚くべき役割です。

なんとサーチュイン遺伝子は「空腹・飢餓状態におかれた時に活性化して、人間の体内にあるあらゆる遺伝子をスキャンした上で、破損したものについては修復をしてくれる」という働きをすることが分かったんですよ。

人の老化はそもそも、「破損したものが元通り修復できない」という部分が大きな原因となっています。ですがサーチュイン遺伝子が活性化すれば、その「老化の根本的な問題」が解決できるというわけなんです。すでに破損した遺伝子まで修復してくれる効果が期待できるからこそ、「サーチュイン遺伝子は若返りに有効だ」という結論が出たわけです。

サーチュイン遺伝子の活性化は、意外と身近な例にもあった!

そんなわけで、サーチュイン遺伝子については本当に「ここ最近でいろんなことが分かってきた」という、新しい説が多い遺伝子なのですが、実は人間はこのサーチュイン遺伝子の存在を知る前から、何らかの形でサーシュイン遺伝子を活性化させるための行動をしていた、というケースがいくつか見受けられます。

その代表例が、イスラム教のラマダンや仏教の断食、そして近年ダイエッターの中で流行している「プチ断食」などです。特に、私たちにも身近なプチ断食は「やったあとは体の調子が良くなる」という声が多いですね。これこそまさに、サーチュイン遺伝子の活性化効果によるものではないでしょうか。

現代人は、食べすぎるから老化が早いのだ

現代人は「本能以上に食べている」状態

南雲先生が提唱している空腹ダイエットに対する反論のひとつに「食べたいという食欲は、生き物としての本能なのだから、それを無理やり抑えるのはおかしいだろう」というものがあります。

確かに、「本来、人が持ち合わせていた本能としての食欲」すら全く満たせないような無理すぎる空腹ダイエットは問題があるかもしれませんが、実は現代人のほとんどは「本来の本能が持っていた食欲以上に、食べすぎることに慣れてしまった」という状態なんです。

私たちは「一日三食」が当たり前のように感じていますが、それは長年の生活でそうやってきたので「一日三食に慣れきってしまった」というのが正解なんですよ。

野生の動物と人間の違い

現代人が本来の本能以上に食べすぎている、というのは、野生動物と比較するとよく分かります。たとえばライオンやチーターなどは他の動物を捕食することで知られていますが、そんなライオンやチーターであっても「捕食のターゲットとなる動物が近くにいたら問答無用で襲い掛かる」というわけではありません。おなかがすいていなければ、たとえすぐそばをウサギが通ったとしても、襲い掛かることはないのです。

これに対して人間は、大しておなかがすいていなくても一日三食が当たり前。そしてそのサイクルに慣れきってしまうと、「三食しっかり食べないとダメ」という状態になってしまうわけですね。

老化を早める生活習慣病の原因は「食べすぎ」

昔の人が生活習慣病に悩まされていた、という記述はあまり見かけません。しかし今では、「何らかの生活習慣病を抱えている人やその予備軍が多数派」とさえ言えるほどに、生活習慣病は身近な病となってきました。

しかし、生活習慣病の改善方法を見てみると、ほとんどすべての生活習慣病に共通する改善法があることがよく分かります。それは・・・「食生活の見直し」です。つまり、現代人は昔の人に比べて明らかに食べすぎの傾向があるからこそ、生活習慣病のリスクが高くなっていると言えるわけですね。

生活習慣病にかかると体のあちこちのメカニズムに支障をきたし、血管年齢・骨年齢・肌年齢などが上がってしまい、老化そのものが促進されてしまうという結果につながってしまうのです。昔の人より現代人が長生きなのは、医療技術の進歩や衛生環境の改善などという部分が大きいのであって、「人そのものの老化が遅くなったから」というわけではないのです。

食べすぎこそが生活習慣病の原因

どうして食べすぎると生活習慣病になりやすいのか

生活習慣病の改善方法として必ずと言っていいほど挙げられる項目といえば「食生活の見直し」です。実際、生活習慣病の主原因は食べすぎなどの食生活の乱れであるということはよく知られていますからね。しかしそもそも、どうして食べすぎが生活習慣病を引き起こしてしまいやすい、という結果につながるのでしょう?

人間が「食べすぎの生活」を過ごした歴史は浅い

今でこそ私たちは「食べるものに困らない」という生活を当たり前のように送っていますが、実はこうした状態は人類が歩んできた長年の歴史から見れば「異例の事態」と言っても過言ではありません。なぜかというと、人はそれまで「食べるものに困ることがあるのも当たり前」という生活を長年送ってきたからです。たとえば日本人の場合、庶民の多くが食べ物に困らなくなってきたのは、せいぜいここ100年程度のことでしょう(戦中戦後を除く)。

これに対して「人類の歴史」は約17万年もあると言われているのです。17万年の中の、たった100年程度。こんな短い期間で、人間の体が「食べるものに困らず、いつでも満腹に食べられる状態」に対応できるわけがないのです。そう、つまり食べすぎによって生活習慣病が引き起こされるのは、急激な食環境の変化に、体のメカニズムの進化がまったく追いついていないから、と考えられるわけですね。

人類の歴史から推測される「本当の人間の体質」とは

このように、人類が歩んできた歴史の長さと、食事量の急激な変化のミスマッチこそが、今のような生活習慣病が多発する世の中を作り出しているというわけです。この結果から推測できることは「人間の体は、まだまだ満腹状態には適応できるような進化を遂げていない」ということ。長年の歴史で培われてきた「本当の人間の体質」は、どちらかといえば満腹状態よりも空腹状態への対応能力にすぐれている、と考えて間違いないでしょう。

砂糖の摂りすぎは老化の大きな原因

砂糖には害がある!?

一日一食の空腹ダイエットにおいて、甘いスイーツなどの間食をするのはご法度。唯一認められている間食が、「小腹がすいた時の、1、2枚程度のクッキー」ですね。

クッキーはお菓子としてはかなり栄養バランスにすぐれているのが認められている理由なのですが、それでも摂取量が少量に制限されているのは、「砂糖の害」があるからです。

「砂糖の害」とは何かというと。簡単に言えば、人の健康を損ない、寿命を縮めてしまうという恐ろしい害です。

砂糖が人の寿命を縮めるメカニズム

「砂糖の害」が健康を損ない寿命を縮めると言っても、どういう理由でそうなるか、まだピンとこないでしょう。

砂糖の害を示す数値として最も分かりやすいのが、血糖値です。砂糖がたっぷり含まれたスイーツを食べると血糖値が急上昇して、タバコ数本を吸ったのと同じくらい、血管にダメージを与えることとなります。

血糖値の急上昇は、内臓脂肪を溜めやすいという害ばかりが注目されがちですが、血管そのものに対する害も非常に大きいというわけですね。

さらに砂糖の摂取はコレステロール値の増大にもつながり、そのコレステロール増加は性ホルモンにも悪影響を与えます。近年、乳がんなどが増加傾向にあるのは、日本女性が昔に比べて砂糖をたくさん摂るようになって、性ホルモンに悪影響を与えたからだと考えられています。

「砂糖の害」を受けずに甘いものを食べたい場合は

砂糖の害を受けることなく、甘いものを食べたい人は、さつまいもやとうもろこしなど「でんぷん由来の甘み」を持つ食品を食べるのがおすすめです。特にさつまいもは甘みが強いので、調理の工夫次第で何通りもの食べ方が楽しめます。

こうしたでんぷん由来の甘みがなぜいいのかというと、砂糖に比べて吸収が遅く、血糖値の上昇が起こりにくいからです。口の中でよく噛めば唾液の酵素の効果によって甘みが増しますので、じっくり味わって食べるのがおすすめですよ。

ゴールデンタイムの活用で効果倍増

ゴールデンタイムの秘密

一日一食の空腹ダイエットは、とても健康的なダイエット方法なので、続けているうちに体内がどんどん健康になり、それだけでも若返り効果が期待できるとされています。・・・が、この若返り効果を最大限に発揮したいなら、絶対に「夜のゴールデンタイム」は見逃してはいけませんよ。

夜のゴールデンタイムとは、夜10時ごろから深夜2時ごろまでの時間帯を指します。なぜこの時間がゴールデンタイムなのかと言うと、この時間帯に睡眠をきちんととっていれば、若返りに役立つ成長ホルモンがたっぷりと分泌されるからなんですよ。

一日一食の空腹ダイエットで健康的になった体だからこそ、この夜のゴールデンタイムの成長ホルモンの恩恵も最大限に受けられるようになるというわけです。

早めに寝ればいいというものではない

ところで、夜のゴールデンタイムに成長ホルモンをしっかりと分泌してもらうには、「とにかく、この時間帯に寝てさえいればいい」というものではありません。

どういうことかというと、「夜のゴールデンタイムにノンレム睡眠状態になる」ということが大切なのです。

睡眠には、眠りの浅いレム睡眠と、脳までしっかり眠っているノンレム睡眠とがあるのですが、成長ホルモン分泌に欠かせないのはノンレム睡眠のほうです。

レム睡眠とノンレム睡眠は、おおむね一時間ほどの周期で交互にやってきて、寝入りばなのノンレム睡眠時こそがもっとも深く眠れる時間帯だとされています。年をとればとるほど、二回目以降のノンレム睡眠は浅くなるため、「寝入りばなの最初のノンレム睡眠を夜のゴールデンタイムに当てる」ということの重要性もが高まってくるのです。

つまり、「早く寝て夜のゴールデンタイムの恩恵にあずかろう」と思っても、たとえばそれが夜の8時就寝だった場合、肝心のゴールデンタイムの時間帯が「もっとも深い一回目のノンレム睡眠」にはならないため、成長ホルモン分泌効果等も微妙になりがちだ、ということですね。単に「できるだけ早めに寝ればいい」というのではなく、夜のゴールデンタイムの間に、しっかりと第一回目のノンレム睡眠をとることが重要となってくるわけです。

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